下咽頭にまでコプリック斑が及んだ麻疹症例
症例:14歳 男
主訴:発熱、右頸部の腫れ
経過: 某年5月28日 右顎の腫れと発熱あり。当院受診
右耳下腺部やや後方に楕円上の長径約1cmのリンパ節腫脹あり
(エコーにて)
咽喉頭には軽度の発赤のみ
オーグメンチン、ニフラン等処方
5月31日 再来。 この間38度前後の発熱持続
軟口蓋は一部粘膜下出血あり、頬部粘膜には著変なし。
歯肉部は発赤、腫脹し、粟粒大の白斑多数付着。
発疹はなし。
6月1日咽頭痛出現。発疹も出現
下咽頭を診ると咽頭後壁、披裂部に歯肉部と同様の所見あり。
この時点で麻疹の存在は間違いないと思いましたが
下咽頭にまで病変が及んでいるので、市内の総合病院に
紹介、小児科の先生にも診断を仰ぎ、麻疹の確診を得ました。
6月4日現在で摂食可能になったようです。
同症例の動画です。